2015年6月7日日曜日

データ分析: 自然教育研究センターのせせらぎ溶存酸素量(DO)測定

2014年2月からホタル生態環境館の管理業務を行っていた自然教育研究センターの管理日誌から、せせらぎの溶存酸素量(DO)のデータを拾ってみます。ホタル幼虫の生育には水中に十分な酸素が溶け込んでいる必要があると言われており、従来のホタル生態環境館では、できるだけ飽和溶存酸素量に近いレベルを保つようにしていたそうです。

今回は、まずDOの測定回数を調べてみました。以下の表に自然教育研究センターが管理を開始した2014年2月から9月までのDO計測回数を示します。

日数DO計測回数業務委託仕様(抜粋)
2210毎日、ホタル流れ(せせらぎ)、およびビオトープ(実験水路)における水温、DO、pHを計測する。
3310同上
4308ホタル流れ(せせらぎ)、およびビオトープ(実験水路)における水温及びpHについては毎日、DOについては、月に1回以上計測する。
5314同上
6304同上
7315同上
8314同上
9305同上

上の表の「業務委託仕様(抜粋)」の欄には、板橋区が自然教育研究センターと締結した委託契約の中にある仕様書から、DOの測定に関する部分を抜き出したものです。

これを見ると、2月~3月の契約では毎日DOを計測する仕様になっていますが、管理日誌にはDO測定結果を載せる欄が無く、1回も計測されていない事が分かります。

これは契約違反であり、水質管理作業の品質を満たしていないと思いますが、なぜ板橋区はこのような違反を見逃しているのでしょうか? それとも仕様自体を変更したのでしょうか? 2014年1月まで飼育業務を委託されていた「むし企画」は、質問に答えられなかったとの理由で突然契約を解除されました。しかし、自然教育研究センターは、このような契約違反と思われる報告をしながら、何も処分を受けていません。たいへん不公平な処遇であると感じますね。何か理由があるのでしょうか?

以上



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