2015年8月30日日曜日

福島県大熊町と東日本大震災

板橋区ホタル生態環境館にいたゲンジボタルは福島県の大熊町で採取されたものでした(阿部宣男博士が飼育管理していた時代)。
大熊町は阿部宣男博士の故郷です。残念なことに東日本大震災で大きな被害を受けました。以下の写真はその大きな傷跡の一つを撮したものです(阿部博士の許可を得て掲載)。


この写真につけられていた阿部宣男博士のコメントは以下の通りです。
福島県双葉郡大熊町熊川地区
私の母の実家です。津波で完璧に流され土台しか現存していません。
私が物心ついた時から高校時代までの夏休中はこの熊川地区で過ごしていました。
いまも高い放射性に覆われ警戒区域の真ん中です。写真右側直線1.7キロに福島第一原発があります。手前約300メートルに太平洋です。
2012年6月29日月曜日
山我祐生氏撮影
以下のような写真も投稿されています。大熊町を襲った津波の恐ろしさを改めて感じます。

私の叔母はこの家の柱に必死につかまり津波から助かりました。
Posted by 阿部 宣男 on 2015年3月23日


以上

2015年8月26日水曜日

ナノ銀粒子の殺菌効果を使った汚染水の浄化フィルター「ドリンカブルブック」

地球上にはキレイな飲水が不足している地域が多く残っており、水を原因とする病気で死亡する人は毎年数百万人もいると言われています。この問題を解決するため、細菌で汚染された水を浄化してキレイな水にするフィルターを開発しているプロジェクトがあります。紙の名前はpAge(ページ)、それをまとめて利用方法を印刷した本は『ドリンカブルブック』(The Drinkable Book)と命名されています。いま、実地にテストを行って効果を検証している最中のようです。

この強力なフィルターに使われているのがナノ銀粒子とナノ銅粒子です。ナノ銀粒子のもつ抗菌・殺菌作用は広く知られていますが、こういった形で人々の命を救うのにも役立っているのですね。


以下はドリンカブルブックを説明する動画です。




最近掲載された以下の記事から引用します。

途上国の水問題は「本を飲んで」解決しそうだ : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2015/08/post_18086.html
常識を覆すような独創的なアイデア、飲める本の生みの親の一員はTheresa Dankovich氏。
マギル大学物質科学博士課程だった当時、寝る間も惜しんで研究に取り組んでいた彼女はある重要な発見をしました。それは、ティッシュペーパーの薄さのシートに銀ナノ粒子を付着させることが、いとも簡単であるということ。
ほとんどの細菌、極小サイズのウイルスでさえ破滅させることができる銀ナノ粒子。これを付着させた超薄型フィルターは水の濾過に利用されることとなります。

その他のリンク

世界の水問題を解決する「飲める本」(動画あり) « WIRED.jp
http://wired.jp/2014/05/12/book-whose-pages-filter-dirty-water/

pAge Drinking Paper
http://pagedrinkingpaper.com/

以上




2015年8月22日土曜日

松崎いたる区議のゲスト出演に関して質問したらブロックされました

Facebookの中で「佐巻健男さん」(たぶん「左巻健男さん」の間違い)の出版記念講演会の告知があり、その講演会にゲストとして板橋区の松崎いたる区議がゲスト出演されるとの情報が載っていました。疑問点を以下のようにコメントしたのですが・・・夕方にコメント投稿したら21時頃には既にコメントが削除され、私はブロックされてしまったようです(コメント削除は知人に確認して貰いました)。

忘れないうちに記録しておきます。

コメント1件目

ゲストの松崎いたる区議は、阿部宣男博士から名誉毀損で民事訴訟を起こされており、現在係争中です。
以下に被告側が公開した訴状が公開されてしまっていますが、P29以降に記された原告の主張する名誉毀損行為については問題無いとお考えなのでしょうか?

http://www.i-foe.org/h26wa29256/suitor/sojou.pdf

コメント2件目

この講演会の話題は、まさに上記の訴訟に直接関係するものだと予想します。この講演会に出席すると、本訴訟に関する質問もできるのでしょうか?

コメント3件目

本訴訟については、提訴後も被告からの名誉毀損行為が続いているとの認識から、原告が請求の変更を申し立てました。
その書面も被告側から公開されています。
http://www.i-foe.org/h26wa29256/suitor/henkou20150409.pdf

元々賠償金額550万円であったところ、880万円に増額という申し立て内容になっています。

コメント4件目

松崎いたる区議には、本件に関する見解も伺いたいと思ってます。
ある男性が調査のために議会資料を閲覧していた所、日本共産党の松崎いたる区会議員から身の危険を感じるほどに閲覧の妨害行為を受けたとのことで、男性は議会事務局と共産党区議団へ抗議文を内容証明郵便で送達したとのこと。
情報公開は民主主義の基本であり、これを議員が妨害するなど、もってのほかだと認識しております。

板橋区ホタル生態環境館あれこれ: 日本共産党の松崎いたる区議が議会資料の閲覧を妨害したとの抗議文が送達される

参考資料


以下は元の告知文のスクリーンショットです。


以下に告知文を引用させていただきます。「松崎さんはネットの書き込みを揚げ足とられて、名誉棄損で訴えられているそうで」とあるので、訴訟の原因となった松崎いたる区議の発言については問題とは認識されていないようです。
岡林 信一さんが自分のイベントをシェアしました。
8月18日 8:22
佐巻健男さんのニセ科学講演会やります。https://www.facebook.com/events/1607482279518228/
ゲストの松崎いたるさんが追及している 「ナノ銀はウイルスや病原性大腸菌群、放射能も分解できます」というトンデモ・ニセ科学については、下記サイトをご覧ください。
http://itall.exblog.jp/20671127/
ほうっておくとニセ科学は行政にも入り込み、下村文科大臣はじめ右翼政治家ともつながっていくのがわかります。
そういうニセ科学を批判している松崎さんはネットの書き込みを揚げ足とられて、名誉棄損で訴えられているそうで。
ニセ科学を商売にしている人たちは、SLAP訴訟など言論封殺をしてくるわけですが、こういうことがなかなか社会問題として耳目を集めることが少ないですね。
そういうことを市民運動界隈からも問題発信することは大事なことだと思います。
ニセ科学批判は市民運動をデマや陰謀論にまきこまれないようにするために必要だというだけでなく、
ニセ科学自体が社会悪としてたたかうべき課題であることを明らかにする上でも重要なんです。
前日に同じ会場では、
■□■市民社会フォーラム第160回学習会@東京■□■
       井筒高雄×泥憲和
 われ国と自衛隊を愛す、故に戦争法に反対する
を開催しますので、
https://www.facebook.com/events/1481345422175558/
両日ともぜひお越しください。
両企画のフライヤーは下記からダウンロードできますので、
https://sites.google.com/…/ci…/Home/shiryou/tokyokoenkai.pdf
首都圏の方などで宣伝協力くだされあありがたいです。
以上

2015年8月9日日曜日

DNA検査に向けたゲンジボタル雌雄個体の保存

Facebookからの埋め込み投稿です(何故か公開されている記事でも埋め込みできないケースがあります。一旦シェアしてから埋め込んだらうまく行きました)。

写真には、
「2015年7月5日に羽化したゲンジボタル雌雄個体を産卵させて命を全うさせ2015.7.20に個別容器に入れエタノールに漬け冷凍保存しています。
DNA検査をやってもらう予定です。」
との記載が付いています。

これは、板橋区が2015年1月20日に公開したいわゆる「乖離報告書」で、ホタル生態環境館に生息するホタルのDNAが西日本型のものだったとした主張を検証するためのDNA検査でしょう。板橋区は、この乖離報告書で「累代飼育も行われていなかった」と報告していますが、後に裁判に提出した公式書面の中で累代飼育があった事を認めています。今や板橋区も累代飼育を認めているのですが、乖離報告書で出た西日本型のDNAがどこで混入したのかの謎は解明されていません。検査結果が出るのを楽しみに待ちましょう。




以上

写真: ホタルの「ギフト」~ヘイケボタルの産卵管 (2015.7.29)

Facebookからの埋め込み投稿です。


2015.7.29交尾前のヘイケボタル雌雄(左が♂・右が♀)撮影者:阿部宣男
Posted by 阿部 宣男 on 2015年7月29日


2015.7.29交尾後のヘイケボタルの♀産卵管が出ています。交尾後のオスは生殖器をメスの産卵管に引掛けて産卵管を出してあげます。これをホタルの「ギフト」といいます。ホタルは一回交尾です。撮影者:阿部宣男
Posted by 阿部 宣男 on 2015年7月29日


以上

写真: ゲンジボタル孵化幼虫密集 (2015.7.26)

Facebookからの埋め込み投稿です。ホタル幼虫の小ささに驚きますね。


2015.7.26ゲンジボタル孵化幼虫密集撮影者:阿部宣男
Posted by 阿部 宣男 on 2015年7月26日

以上

写真: ヘイケボタルの集団 (2015.7.27)

Facebookからの埋め込み投稿です。ヘイケボタルは結構羽化する期間が長いのですね。


2015.7.27ヘイケボタルの集団8月下旬まで羽化してくると思います。撮影者:阿部宣男
Posted by 阿部 宣男 on 2015年7月26日
以上