2016年10月23日日曜日

「ホタル生態環境館あり方検討会」に議事録は存在しなかった

板橋区ホタル生態環境館の今後の施設のあり方を決めるために「ホタル生態環境館あり方検討会」が板橋区内に立ち上がったとされています。

区の公式の広報によれば、以下のような日程で検討が進められた事になっています。
   平成25年5月・6月 担当者との打合せ
   平成25年8月   第1回検討会
        〃     足立区のホタル飼育施設の調査・視察
          〃     渋谷区のホタル飼育施設の調査・視察
            〃     東京都夢の島熱帯植物館の調査・視察
      平成25年10月  足立区のホタル飼育施設の調査・視察
      平成25年11月  第2回検討会・担当者との打合せ
      平成25年12月  ホタル等生息調査実施検討
      平成26月1月    日本ホタルの会関係者からのヒアリング・ホタル等生息調査実施
      平成26年4月    第3回検討会     その他、適宜、情報交換等を行った

上記によれば、検討会は少なくとも3回開催されている筈です。ところが、板橋区に情報公開請求してみると、その議事録は「公文書不存在」と通知されました。
(この公文書不存在通知書は、松崎いたる区議が名誉毀損で訴えられた裁判に原告側が提出したもので、松崎いたる区議が原告に無断で公開しています。プライバシー保護のため、宛先を私が黒塗りに加工しました。)

議事録が存在しない公的会議は、実施していないのと同じだと私は思います。そこで誰が何を話し合い、何を決めたかが全く分からないのですから、公的な会議としては存在しないも同然でしょう。それどころか、本当に開催されたのかどうかたいへん疑問に思います。このような重要な審議プロセスが全く明らかにされない中で、ホタル生態環境館の行く末を決めたのは重大問題だと思います。

以上

2016年10月10日月曜日

記録:板橋区が実施したホタル生息数調査に対する見解資料

2014年1月27日に板橋区が実施したホタルの生息数調査が酷いものであったことは、本ブログでも何回も指摘してきました。

この生息数調査に対して、2014年3月の時点で、聖学院大学政治経済学部の平修久教授が見解を出してくださっていました。古い資料ではありますが、貴重な記録として、以下に掲載させていただきます。Web掲載の都合上、いただいた文章はそのままにして、体裁のみを若干修正しています。

ちなみに、 聖学院大学では、蛍のせせらぎ「ホタルのビオトープ ~ひかりのせせらぎ~」を2004年に構築され、以来、ホタルが自生する唯一の大学として毎年ほたる祭りを開催されています。



見解資料は以下の通りです。


板橋区ホタル生態環境館におけるホタル等生息調査について

聖学院大学政治経済学部
教授 平 修久

板橋区のホタルに関する特許を基にして整備した学内のせせらぎで、学生とともに10年間、ゲンジボタルの生息環境を保全し、地域の方々を対象にした鑑賞会を実施してきた経験から、板橋区ホタル生態環境館におけるホタル等生息調査に関する個人としての見解を述べたい。

1.ホタルは、現代において、生物学的に貴重であるとともに、地域コミュニティの再生・強化にとっても重要な存在である。ホタルに係る者にとって、幼虫1匹1匹が大切な存在である。

2.板橋区のホームページによると、せせらぎ(屋内)の調査結果は、2匹のゲンジボタルと85匹のカワニナを発見し、推定個体数は、ゲンジボタルが23匹、カワニナが963匹としている。調査会社のこの報告が正しいのであれば、板橋区は区民に対して深く謝罪する義務がある。例年、ホタル鑑賞会では約1万匹のホタルの乱舞を楽しむことができたが、今後はそのような光景を見ることができなくなったことを意味するからである。言い換えると、ホタルという区民の財産が壊滅的になったということである。

3.何の謝罪もなく、原因の究明や対策の実施について区民への説明がないということは、板橋区として、調査結果をそのまま受け取ってはいないと判断される。

4.今回の調査結果は正しいのではなく、不適切な調査方法に基づく不正確な調査結果なのである。

5.生き物の生息調査については、適切な時期と適切な方法がある。調査会社が参照した国土交通省の「河川水辺の国勢調査 基本調査マニュアル【河川版】(底生動物調査編)」には、底生動物の季節ごとに生態についてまでは記載されていない。したがって、ホタルの生息を調査する際には、適切な時期とそれに適合した方法を別途確認することが求められる。今回の調査ではそれについての言及はなされていない。

6.ホタルの一生に関する知識を持ち、ホタルを育てた経験のある人であれば、1月末の段階で幼虫はまだかなり小さく、せせらぎの底でじっとしている時期であり、せせらぎには入らないことは常識である。せせらぎに足を踏み入れての調査は、板橋区民の財産ともいうべきホタルの幼虫に対する配慮がなされなかったと言わざるを得ない。

7.底生生物はルーペを必要とするような数ミリ、あるいはそれ以下のものもある。しかしながら、今回、ホタルの幼虫のサイズを1cm以上のものに限定したという。国土交通省のマニュアルでは、微小の生物に対して0.5mmのふるいを用いることとしている。実際に、1月末の段階では、ホタルの幼虫は数mmと小さい。1cm以上もあるような幼虫は、前年に上陸しそこなったものと思われる。

8.微小な底生生物は採取用ネットの網にひっかかる可能性が大きい。容器に移す際には、ネットに生物が残っていないかを慎重に見極める必要がある。しかしながら、そのような丁寧な採取はなされていない。

9.せせらぎに生息するホタル等の底生生物は微小であり、小石などに挟まれると死ぬ可能性がある。しかしながら、そのようなことを考慮せずに調査が実施されたようである。ホタルの幼虫の生命を気遣う配慮なしの調査は、調査の名に値するとは言えない。

10.以上のように、調査の時期及び方法は不適切である。調査を実施した企業が適切であったかも疑問である。さらには、調査を現場で監督していた区職員が適切な指示を出さなかったことも大いに疑問である。



以上

2016年9月17日土曜日

日本共産党の区会議員がTwitter上での暴言によって辞職した事件(2)

前回、2014年7月に日本共産党の区会議員がTwitter上での暴言から辞職した事件について書きました。

この件について、八潮市議である日本共産党の鹿野泰司(かの やすじ)氏がブログに、しんぶん赤旗の関連記事を載せてくれていたので以下に引用します。


しんぶん赤旗の記事の部分は以下のようになっています(赤字は私がつけたものです)。元の記事へのリンクは既に切れているようです。
東京・中野区議会議員の辞職について 
 東京都中野区の日本共産党区議(金子洋氏)が14日に議員辞職したことについて、日本共産党中野地区委員会と同中野区議団が15日に発表した見解を、「しんぶん赤旗」は17日付の首都圏のページで報道しました。 
 首都圏外の党員や党支持者などから、“新聞やテレビでは全国で報道されているのに、「赤旗」にはなんの報道もない。これでは事実関係もわからないではないか”という声が、よせられています。 
 この区議会議員は、ツイッター上で暴言を発信したことから、辞職にいたりました。その暴言とは、具体的には、集団的自衛権問題でのやりとりのなかで、「(集団的自衛権を行使すれば)他国との信頼関係は強まるし、働いていないヒキニートのゴミ屑が国の為に働けるんだぜ」などという相手にたいして「おまえこそ人間の屑だ。死ね!」と述べたものです。これが全国に拡散し、都議会での野次・暴言問題での日本共産党都議団の追及などと対比する形で、日本共産党が批判を受けていました。党として調査のうえ、議員本人に辞職を求めていました。 
 ツイッターは、未知の相手も含めて発信されるものであり、他人の人格を全面的に否定するようなことは、党の立場から言って許されません。とくに党の議員や候補者などの場合、その発言が「党」を代表する見解ととられることもふまえて、発信することが求められます。
(中央委員会「国民の声」室)
この記事を見て、日本共産党が以下のように考えている事が分かりました。

  • 暴言事件が起こった際に、日本共産党として議員に辞職を求めることがある。
  • 「他人の人格を全面的に否定するようなことは、党の立場から言って許されません」と人格否定発言を許されないことだとしている。
  • 日本共産党の議員は、党を代表する見解だと受け取られることをふまえて発言すべき。

日本共産党の議員が名誉毀損で訴えられて、名誉毀損が事実認定されるような事態になった場合には、党を代表する見解が名誉毀損だったと受け取られても構わないという意見の表明だと理解しました。その場合、日本共産党として、どのように責任を取るのかを注視して行きたいと思います。

以上

2016年9月11日日曜日

日本共産党の区会議員がTwitter上での暴言によって辞職した事件

2014年7月に、日本共産党の区会議員がTwitterで暴言を吐いたことから辞職するという事件がありました。記事によると、暴言を吐いた金子洋区議は、他の共産党議員から注意を受けた後、すぐに議員辞職を決意したそうです。



この辞職に際して、日本共産党中野地区委員会と日本共産党中野区議団は連名で以下のような声明を出したようです。(原典を探せませんでしたので、ブログに記録していたサイトからの引用です)


以上

写真: ヘイケボタルの1令幼虫(2016-08-27)

阿部宣男博士のFacebookの投稿から引用します。小さな小さなヘイケボタルの幼虫です。


以上

動画: 今夏最後のヘイケボタルの羽化 (2016-09-02)

阿部宣男博士のFacebook投稿から引用します。


以上

論文: ゲンジボタルの発光パターンに及ぼす温度環境の影響

ゲンジボタルの発光パターンに大きく分けて2種類あると言われています。西日本に生息するゲンジボタルが発する2秒間隔のパターンと、東日本に生息するゲンジボタルが発する4秒間隔のパターンです。

この発光パターンの違いの元を遺伝だとする学説があるのですが、それに対して阿部宣男博士は環境温度の違いによるものだとする説を出しています。

その論文が紹介されていましたので、以下に引用します。


以上