2016年11月6日日曜日

松崎いたる区議が訴えられた理由(4)

2016年3月9日に行われた板橋区の予算審査特別委員会 区民環境分科会の議事の中に興味深い発言がありました。本議事は板橋区議会会議録システムで簡単に検索できます。

この会議の中で資源環境部の井上参事の退職の挨拶がありました。

会議録からの引用開始

◯大野はるひこ

 時間もないのでわかりました。どうもありがとうございます。

 それで、次に、今年度3月31日をもって資源環境部の井上参事が退職されます。最後の仕事ということになるわけなんですが、板橋区は、環境都市宣言もしています。私がもう10年になりますか、前に当選したときには、井上参事は保育サービス課長であったんですが、今、環境部参事ということでご退職されるんですが、これからの環境施策について思うこと、そして今年度最後の予算に携わられたわけなんですが、何か思いを込めて予算編成に携わられたと思います。ちょっとお言葉をいただきたいと思います。

◯環境課長事務取扱資源環境部参事
 思いのたけを語らせていただきます。余り難しいことではないんですが、私ども、環境課につきましては、来年度予算は新規事業、大きな予算をとった新規事業とか既存事業の中で大きく予算を増額したというものは残念ながらございません。では、どうするのかということになりますが、まず現時点で、やはり来年度に力を入れて取り組むべきものがあるというふうに考えております。

・・・<略>

会議録からの引用終了


この発言のしばらく後に、松崎いたる区議と主査の間で以下のようなやりとりがありました(赤字は引用者による)。非常に興味深いのは、松崎いたる区議が「私が訴えられている事件は名誉棄損問題でありまして、表現にかかわる問題であります」と述べている点です。松崎いたる区議は、Twitterでは、「区職員の非行を批判したことで裁判にかけられる」と発言していますが、区議会の発言では、明確に名誉棄損問題であって表現に関わる問題だと認識されているようです。


会議録からの引用開始

◯松崎いたる

 きょうはホタルのことを言うまいと思っていたんですけれども、井上参事の話を聞いたら私もちょっとうるっと来てしまいまして、最後だということなので改めてお聞きしたいと思うんですけれども、井上参事は今さっき年間3,000万円近くかけていた予算が来年度からゼロになると、これは大きな成果だとおっしゃられました。私もそのように思います。年間3,000万円の財政負担を25年以上も板橋区民は支払い続けてきたんですが、その成果が全くなかったというような事態になった。成果がなかったというのは、初めから私はなかったものだと言わざるを得ない状況があります。これはまだ疑いの段階かもしれませんけれども、逆に言えばホタルを累代飼育していたという証拠が何一つ出てこない。25年間やっても出てこなかったというのが今の事態だと思います。こういった事業は賛否両論あるとおっしゃいましたけれども、確かな証拠もないのに25年間も続けてきたということ自体が異常なことだというふうに言わざるを得ないと思います。

 この3,000万の予算をゼロにするに当たっては、2014年1月27日に実態調査があり、そこから約1年間かけて調査報告書になり、そこからまた1年かけて今度の施設の廃止ということになりました。これだけでも3年間ですけれども、その2014年1月27日の実態調査に至るまでの内部調査にこれまた1年かけていたこととすると、4年間本当に大変な苦労の調査の上でこういった事態になったというのは、私は板橋区政の中でも特筆すべき取り組みだったというふうに思います。

 そういった意味では、この決断をしたということには私も高く評価したいというふうに思いますが、お聞きしたいのは、ただそれだけでは済まされないということなんです。というのは、さっきも言いましたように年間3,000万円、これを25年間、最後のほうは調査を始めたということで必要な予算だとしても、平成元年から始めて25年間それぐらいの予算をかけてきて、トータルを1回聞いたけれども、記録が残っていないからわからないと言うんだけれども、少なくとも10億円以上です。これはTBSなんかの取材でも10億円以上かけてきたということは言われています。この10億円以上のお金をかけてきて何をやってきたんだという反省をきちんとしていかないといけないというふうに思います。これはお金だけの問題じゃなくて行政が、あるいは行政施設が丸ごと特定の人物によってゆがめられ操られてきた、行政自体がゆがめられてきたという問題だと捉えれば、決してお金を返してというだけでは済まされない。やっぱり今後、公正な立派な行政をしていく上できちんと実態を解明して、区民にこういうことだったんだとお知らせしないといけないと思うんです。その点では、参事、今回で退任されるわけですけれども、次の課長なり、環境課の人物にきちんとこのことを引き継いでいただいて、総務部とも協力、協働しながらこの事態、4年かけて実態解明してきたこの事態をきちんと区民にも知らせていくということもやって区民にも考えていただく、こういう取り組みをしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

◯主査

 ちょっと待ってください。この件につきましては、今、裁判をやっている最中でもありますし、発言をした松崎委員自身もそこにかかわっている問題ですから、ここでそれを議論したとしてもそれは一方的な話にもなりますので、この件についてはこの程度で議論をとりあえず私としてはやめていただきたいというふうに思います。

 松崎委員、どうですか。あなたも一応この件については、裁判のほうでいろいろとやっているんでしょう。ですから、ちょっと待って。この件については、そういうような事情がありますので、この辺でこれについては裁判の結果が出てからでもよろしいかというように思いますので、この件についてはこの程度で私としてはとどめておきたい。

◯松崎いたる

 せっかくのご意見ですけれども、私が訴えられている事件は名誉棄損問題でありまして、表現にかかわる問題でありますので、それよりも先に板橋区は、平成元年からホタル事業をやってきたということについてでして、裁判とは関係なしにホタル館での事業を反省するのかしないのかと、今後も私はお聞きしたいのは、参事がおやめになった後もきちんとホタル館の事業で何があったのかというのは区民に説明をしていただきたいということですので、裁判にかかわるという話ではありませんので、一言お答えいただければこれで私もやめようかと思っていますが。

◯主査

 いいですか。申し上げておきますけれども、私はその最初の最初からかかわっておりますから、そういう意味では、この件については実際問題、裁判も行われておりますから、私が関連と言ったのはその関連であります。そういうことなので、この件についてはこの程度でとどめておいて、質問があるなら別の質問にしていただきたいというように私は思います。

◯松崎いたる

 では、ホタル館についてではなく、今後の環境行政について今まで平成元年からの環境行政について、きちんと反省をして見直すということについてはお考えがあるのかどうかということでお聞きします。環境行政ということで。

会議録からの引用終了

以上

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