2016年11月6日日曜日

訴訟が決着しない内にホタル館の跡地利用を検討する板橋区

2016年6月6日の板橋区議会第二回定例会にて、中妻じょうた区議と坂本健区長の間で、ホタル生態環境館の跡地利用について質疑応答がありました。

この質疑で、ホタル生態環境館のあった場所が、その周辺には珍しい「第1種中高層住居専用地域」であることを知りました。土地を活用したいという要望があるのは分かりますが、閉鎖に至る経緯の中で発生した訴訟(元館長が処分取消を求めて板橋区を訴えた訴訟など)が継続中であり、かつ、本件に関して管理職の監督責任が明らかにされていないという状況で跡地利用の検討を進めるのは時期尚早ではないでしょうか。まず訴訟の解決と監督責任の明示が先決だと思います。

以下にこの質疑応答部分を抜粋します。

2016.06.06 : 平成28年第2回定例会(第1日) 本文

21 : ◯中妻じょうた議員
<略>
 最後に、地域課題についてお伺いします。
 まず、ホタル生態環境館の跡地活用について、現在の区の検討状況をお答えください。
 私としては、高島平四丁目、五丁目には生鮮食品を買える店がなく、住民が買い物難民化しており、大変お困りだという状況を考慮すべきだと考えます。何しろこの地域では、移動販売車を呼んで巡回してもらうことを検討していると聞いています。ここは本当に東京23区なのかと驚くばかりです。高島平四丁目、五丁目の用途地域はほとんどが第1種低層住居専用地域であり、コンビニすら建てることが難しいのですが、ホタル館跡地だけは第1種中高層住居専用地域になっており、ここならば店舗を建てることが可能です。ホタル館跡地は、例えば1階の一部にスーパーマーケットを入れ、2階以上に保育園やおとしより相談センターを入れた複合施設といったような、地元のニーズを調査、反映させ、買い物難民を解消するような跡地活用を行っていただきたいと思います。地元の強い要望にぜひ応えていただきたいと思いますが、見解を伺います。
<略>

24 : ◯区長(坂本 健君)
<略>
 次は、ホタル館跡地活用に関連いたしまして、区の検討状況についてのご質問であります。
 板橋区ホタル生態環境館は、施設の老朽化や技術継承の困難等を理由に、平成27年3月31日をもちまして業務を終了し、昨年度に建物を解体して、現在、更地となっております。当該施設の跡地活用につきましては、庁内検討を進めているところでありまして、検討結果がまとまり次第、ご報告をしてまいりたいと考えています。
 次は、跡地への複合施設の建設についてのご質問です。
 ホタル生態環境館の跡地活用につきましては、全庁的な視点で活用方法を検討しているところであります。ご提案のスーパーマーケット等の複合施設の整備につきましては、跡地活用の検討における可能性の1つとして承りたいと考えています。
<略>

以上


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