2015年2月1日日曜日

松崎いたる区議が駆使する藁人形論法

日本共産党の松崎いたる区議が、ご自身のブログ記事「板橋区 ホタルの闇(13) 飼育担当者の「反論」は何を語るか?板橋区の乖離報告書への反論文書に対して、さらに反論しています。今回は、その中で指摘されている、ホタル生態環境館のあり方検討会を「「知らなかった」責任は阿部氏にある」という点について検討します。
(ちなみに、松崎いたる区議は、元館長である阿部博士から名誉毀損で訴訟を起こされています。その訴状と思われる文書は ここ に公開されています)

具体的には、松崎いたる区議は以下のように述べています。文中にある「板橋区未来創造プラン」は、正確には「いたばし未来創造プラン」のことです。



この文章の中では、「いたばし未来創造プラン」と、そのプランに基づいて編成される「あり方検討会」が混同されて論じられています。

阿部博士の代理人が出した反論文書の中では以下のように述べており、ホタル生態環境館の「あり方検討会」の存在を阿部博士が知らなかった事を指摘しています。
しかし、そもそもこの「あり方検討会」なる存在を阿部氏は知らないし、そのような存在を聞かされたこともない。
一方、阿部博士は「いたばし未来創造プラン」については知っていたと思われます。2013年6月の時点では、私もホタル生態環境館の関係者から板橋区行政評価の中でホタル生態環境館について指摘があったと聞き、記事を書いています。この行政評価を受けて、プランの中でホタル生態環境館が見直し対象に入ったのですから、プラン自体を知らなかったとはまず考えられません。

しかし、松崎いたる区議は、「あり方検討会の存在を知らされていなかった」という主張を、「いたばし未来創造プランを知らなかった」という主張にすり替えて反論しています。これは藁人形論法ではないでしょうか。

あらためて、反論文書の該当部分を引用します(赤字は引用者による)。
本件報告には「平成 25 年度より、ホタル生態環境館のあり方について、資源環境部にあり方検討会を設置し、検討を行ってきた」(「Ⅱ 経緯」)との記述がある。
しかし、そもそもこの「あり方検討会」なる存在を阿部氏は知らないし、そのような存在を聞かされたこともない。
続けて、本件報告では、「ホタルの飼育を長期間専属的に行っていた元飼育担当職員(平成 26 年 3 月退職)及びむし企画(ホタル飼育委託契約業者)職員に対し、ヒアリングを行い、施設の現状の把握など施設の今後のあり方を検討してきた」と記し、あたかも「ホタル生態環境館のあり方について」、この「あり方検討会」によるヒヤリングが阿部氏に対してなされたかのような流れとなっている。しかしこれは全くの虚偽である。阿部氏に対して「あり方検討会」がヒヤリングを行ってきた事実はまったく存在しない
ここでは、板橋区が阿部博士に対して「ヒアリングを行い」と書いているにも関わらず、あり方検討会がヒアリングを「行ってきた事実はまったく存在しない」という矛盾が指摘されています。ありていに言えば、板橋区が虚偽の説明をしていると指摘されているのです。

ところが、松崎いたる区議は、「阿部氏には、自分が「あり方検討会」に参加していないことに不満があるようにも読めます」と、ご自身の主観で反論の主張を読み替えて、それに反論しています。これまた典型的な藁人形論法に見えます。

なぜ、松崎いたる区議がこれほどまでして板橋区を擁護し、阿部博士に全ての罪を負わせようとするのか理解に苦しみます。

以上

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