2016年1月1日金曜日

むし企画が契約解除された理由の不可解な点

2013年度には、板橋区はホタル生態環境館でのホタル飼育業務を「むし企画」に発注していました。ところが、2014年1月27日に抜き打ちでホタル生息数調査を行った直後の1月30日に板橋区はむし企画への契約を解除しました。事前通告無しに、いきなり契約解除したのですから、非常に強い処分だったと言えるでしょう。本件については、むし企画が契約解除を不服として板橋区を訴え、現在も係争中です

この契約解除の理由については、板橋区議会で総務部長が「本契約の履行状況やむし企画の実態に関するむし企画の代表者の話等から、今後、契約履行は不可能と判断し、契約の解除を行った」と説明しています

しかし、これだけでは、具体的に何が悪かったのか良く分からないので、知人が板橋区に解除理由を記した行政文書の開示を求めました。その結果を以下に示します。




以下は上記の文書の2ページ目をテキストに起こしたものです。
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25板資環第332号  
平成26年1月24日
総務部契約管財課長
七島晴仁様
資源環境部環境課長
井上正三

板契第4250400632号の契約解除について(依頼)

標記の件について、下記のとおり契約解除の手続きを依頼します。


1 契約内容
(1) 件名 ホタル生態環境館ビオトープ (実験水路) 管理及びホタル飼育・水質管理調査業務委託
(2) 契約番号 板契第4250400632号
(3) 契約金額 14,737,640円(免税 うち5%相当額701、792円)
(4) 履行場所 板橋区ホタル生態環境館 (板橋区高島平四丁目21番1号)
(5) 契約期間 平成25年4月1日から平成26年3月31日 (6) 受託者 むし企画 代表  □□ □□

2 契約解除理由
受託者が受託業務を履行できないことが明らかであるため。

3 受託者について認定される事由
(1) 契約を履行しない
当該委託契約は、仕様書に記載された業務を受託者が自ら誠実に実施することを約している。この場合において業務の全部又は一部の第三者への委任を禁じている。 しかし、受託者は当該業務を自身で履行する能力を有しておらず、本区職員の能力や指示がなければ当該業務の履行が不可能であった。

(2) 契約を履行する見込みがない
上記 (1) の事実から受託者は、本区職員がいなければ当該委託契約を履行する ことはできず、将来においても受託者自身の能力によって履行できる見込みが無い と判断する。

4 解除年月日
平成26年2月1日
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この文書を見て、不可解だと思う点を以下に列挙します(赤字は引用者による)。
以上


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