2015年6月21日日曜日

区外からの来訪者も多く評価の高かったホタルの夜間公開

板橋区区議会の議事録からの引用です(赤字は引用者による)。
かつてのホタル夜間公開が高い評価を得ていたことが分かります。


2013.09.25 : 平成25年第3回定例会(第2日) 本文

30 : ◯いわい桐子議員
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次に、ホタル生態環境館について質問します。
 ホタル生態環境館は、福島県大熊町と栃木県栗山村からホタルの卵を譲り受けて飼育を始め、1993年に「ホタル飼育施設」を開設し現在に至っています。
 この施設で生息するホタルは、ふるさとの小川と同じような水辺の中で、メダカやカワニナたちと「共生」しながら、自らの力で成長し、世代交代をして生息を続け、現在は25代目のホタルが誕生しています。
 区は環境指標の昆虫であるホタルが生息できる環境をつくり、生育過程、成虫の飛翔等の公開を通じ、生き物とのふれあい体験の機会を提供することや、ホタルを中心とした生態系や生物多様の大切さを理解してもらうことで、意識啓発を行い、環境意識向上を図ることを目的としてきました。
 夜間特別公開は、1日で2,000人を超える日もあり、全体で1万人を超える入場者です。そのうち1,300人が答えたアンケートでは、自然環境を守る大切さ、自然に触れ合う充実感などの感想が寄せられ、満足度も高く、92.3%が「また次回見たい」と答えています。この評価に対する区長の見解を伺います。
 また、アンケート回答者のうち43.5%が区内在住者で板橋区以外の都内在住者は37%、他県からは19.5%です。板橋区発信の「ホタルの光」が環境意識向上として、東京都内だけでなく、他県にまで効果を広げています。意識向上の役割を内外に発信していることに対する区長の認識を伺います。
 未来創造プランでは、ホタル生態環境館を「廃止」としています。その理由は、老朽化と同時に土地利用上の制約があるため、飼育施設の設置ができないことや、飼育技術継承の困難さです。
 この施設は、水も土も空気もきれいでなければホタルが生きられないことを通じて、命なすものが皆生きていかれる環境が必要であることを示しているもので、「エコポリス板橋環境都市宣言」の象徴のような存在です。
 この役割や技術を、例えば、熱帯環境植物館のような区の施設なども含め、これまでのように区民がホタルに触れ合えることを条件に、何らかの方法で継承していく努力が必要です。区長の見解をお示しください。
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33 : ◯区長(坂本 健君)
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 次は、ホタル生態環境館に関連いたしまして、満足度の高い夜間特別公開についてのご質問であります。
 今年度も1万人を超える方々に見学していただいたことに大変感謝をしております。アンケートからは多くの皆様にご満足いただいたことがうかがえておりまして、夜間ホタル特別公開の率直な感想と認識をしております。
 続いて、区内外に環境の意識向上を発信することについてのご質問です。
 入場者の半数以上が区外からの見学という状況から見ますと、夜間特別公開が区民のみならず、他の自治体の住民の皆様にも評価を受けているものと考えます。また、様々な方の環境意識の向上につながることも期待をしているところであります。
 次は、施設の継承についてのご質問です。
 現在、ホタル生態環境館がある敷地につきましては、都市計画上の用途規制によって再建築は難しい状況にございます。また、未来創造プランにおきましては「廃止を含めた施設のあり方について検討する」としておりまして、現在、その検討を進めているところでございます。
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以上

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