2014年9月7日日曜日

Nスタで取り上げられたホタル生態環境館の廃止問題

2014年9月5日(金)夕方のテレビ番組「Nスタ」(TBS)でホタル生態環境館の問題が取り上げられました。Twitterで菅野政治氏がツイートされているように、これまで2万匹のホタル成虫がいて、訪れる人々に愛されてきたホタル生態環境感が、板橋区の調査によって「推定23匹のホタルしかいない」という結果を出され、その謎に対する説明は十分でないまま廃止の結論だけが先行しているという問題に焦点を当てたものでした。


ホタル生態環境館は、知る人ぞ知る人気の施設で、特に毎夏6日間にわたって開催されていた夜間特別公開には多くの人が訪れていました。以下の動画を見ると来場者が感動している様子が良く分かります。また、2013年の来場者がTwitterで語った感想はここにまとめてあります。


大きな問題となっている板橋区の「あり方検討結果」の資料の中に入館者数の推移が示されています。下図を見ると、ここ10年以上、毎年3万人を超える人達が訪れていたのがわかります。

図1 ホタル生態環境館の入館者数の推移
(平成25年度は12月末現在の値)

さて、この番組の中では、元館長の阿部宣男博士から新たな爆弾発言がありました。板橋区議の中妻じょうた氏のツイートからその画面を引用させていただきます(下図)。


その告発部分をだいたい書き起こしてみました。不正確なところがあったらご指摘いただければと思います(赤字は引用者がつけました)。
質問者:(区はホタルを)持ちこんでいたんじゃないかと言っているが?
元館長:アハハ。あのね、今ホタルさんはどこに行ったら採れるんでしょうか。逆に。
ナレーター:外部からの持ち込みという疑惑をきっぱりと否定した元館長。毎年およそ2万匹をしっかりと飼育してきたのに、今年1月の区のずさんな調査によって幼虫が死んでしまったのだと主張しました。
ナレーター:しかし、ピーク時には20万匹いたという報告について、元館長は・・
元館長:20万匹というのはウソです。当時、板橋区として「数を拡大して言え」というのがあったんです
ナレーター:20万匹というのは上司の指示による予算獲得のためのウソの報告だったというのです。
元館長:あの施設で20万飛ぶわけはないだろうという部分は実はある。ただもう記録に残っちゃってるので、私はだから言わない。今日までひと言も誰にも言ったことがなかった。今回初めて自分は暴露した。
ホタル生態環境館のホタルは卵から成虫になるまで、館内のガラスハウスの中にある「せせらぎ」で生活していました。ホタルが棲んでいたのです。
そのせせらぎで毎年羽化する成虫は約2万匹と発表されてきました。しかし、上の画面にあるように1994~1995年度あたりだけは、20万匹に迫る勢いで、私自身もなぜこの時点だけ成虫数が10倍も多かったのか不思議に思ってきました。

その謎が解けました。元館長の発言が真実だとすれば、板橋区行政の上司が予算獲得のために成虫数を水増しして報告しろと指示していた事になります。行政の不正です。今後の板橋区・区議会で、真相が追及され、指示したと言われる上司やそれを看過してきた行政組織の責任が明らかにされるのを期待したいと思います。

以上


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